生活考案室の事例

考えたのは「余白」です

「自分の住まいがほしい」
というご相談でした。

自分が望んでいる生きかたや暮らしかたについて、依頼主はよく理解していました。職場からそう遠くない場所で、自分が生業としている「食」のことを大切にした暮らしがしたいと望んでいました。生活考案室は、土地探しからはじめました。見つけだした土地は、九百坪ほどの欅畑でした。そこにまるで農家の住まいのような、まるで納屋のような家をつくりました。古くから酪農が盛んなこのまちの風景によくなじみます。空間づくりで大切にしたのは「余白」でした。ゆっくり時間をかけ、暮らすひとが自分の住まいを好きなように編集し、すこしづつ完成させていけるように、と。

こうして建てられたこの家は、日に日に、住むひとらしい家になっていきます。

・土地探し
・建築設計施工